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2002年12月市議会一般質問

いせ志穂
 最後に教育基本法に関してお聞きいたします。
 先日中教審から教育基本法の見直しについての中間報告が出されました。私はこれに大変危惧を持ち心配をしています。
新たに規定すべき理念として「郷土や国を愛する心」「『公共』の精神」があげられていますが、言葉が曖昧で戸惑います。そもそも、郷土を愛する心と国を愛する心は似て非なるものですし、なぜわざわざ『公共』にかぎかっこがついているのかも解りません。
 「それぞれ教える人によって解釈自由ですよ」という意味で、この様な曖昧なものを出してきたのだとしたら、それはそれで面白いですが、今までの文部科学省のやり方を思い出せば、今後「こう考えるべきだ」という解釈の「虎の巻」が出てきて、それ一色に染められてしまうだろう可能性が大きく、暗い気持ちになります。
学校というところは良きにつけ悪きにつけ、抑圧的な性格を持つものだと思います。だからこそその中で、思想的スタンダードを作ってはいけないのではないでしょうか。全ての学問の基である哲学は自由な発想と批判精神から発展してきました。様々な事実を見、多種多様な考え方に触れる中で「自分なりのものの見方、考え方」を作り上げていくことこそが教育の原点であると私は思います。思想的不自由は学問の発展を阻害するものに他なりません。
 今回の中間報告をごらんになって、教育長はいかが思われましたか。無難なお答えをされるのが賢いやり方なのかもしれませんが、私は長年教育に携わっていらっしゃった教育長の個人的な御所見をお聞きしたいと思います。御答弁をよろしくお願いいたします。


財政健全化について 回答
簗川ダムについて 回答
産業支援について 回答
まちづくりについて 回答
合併について 回答
河川の水質調査について 回答
行政の説明責任について 回答
教育基本法について 回答

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