トップページへトピックス一覧
いせ志穂の「つれづれ日記」


2月14日(木)
 先週から色々な市民運動の集会等に出て忙しい毎日です。
 「アクセシブル盛岡」(バリアフリー化を進めている市民団体です)の勉強会と新年会で、とある方に「実は福祉って課題として苦手なんですよ」と告白したら「福祉問題ではなく人権問題なんですよ。そういう風にとらえて欲しいです」と言われました。まさにそうですね。「人権についてなら得意だぞー」と思っていたのでしたが、思い上がりでした。自分の捉え方の狭さを反省いたしました。
 「地球と共に歩む会」(環境問題の市民団体。「WAWAWA」という季刊誌を出しています。この本はためになりますよ)の交流会では、市民主導で環境基本条例を作ろうとしている(3月議会で話し合われる予定)滝沢村の方にハッパをかけられました。実際に条例が成立したらとんでもなく画期的なことです。滝沢村は住民参画の成功例として、一気に全国レベルで有名になるでしょう。きっと視察も増えるはず。盛岡市民としては(市議なんかやっていると特に)もう少しがんばらないと…
 「2002年学校フォーラム」も開催しました。別枠で詳しく報告しますが、面白かったですよー。子どもと対等な関係で真面目に話をすると、実に「脳味噌が活性化する」って感じです。突然本質的なことをさらっと聞かれたりしますもの。ごまかしがきかない所が真剣勝負です。
 その他3つほど勉強会などに出て、家にあまり居なかったら下の子が風邪をひき、おまけに喘息を起こしちゃいました。(うちのは軽いヤツです)甘く見ていると長引くので、ここ3日間は家で一緒にごろごろしています。本当は事務仕事や原稿書きをしたいのですが、この場合「子どもが主役」なのでそうもいかず、ちょっと苦しい毎日です。
 焦っても仕方ないんですけどね…


2月4日(月)
 ご無沙汰しておりました。なんやかんやと活動をし出すとパソコンに向かう時間も減るという事でしょうか。ご勘弁ください。
 昨日、根田茂の観察会に子供と一緒に行って来ました。上の子は大人と一緒に最後まで行ったのですが、下の子(5歳)は途中で「つかれたー、だっこー」となってしまいました。それで、一緒に途中リタイヤ。後で上の子の「カモシカ見たんだよー」という自慢話にほぞをかみました。(クヤシー)ちなみに上の子は「動物おたく」(動物番組は必ず見る、図書館で借りてくる本も動物関係が圧倒的に多い)のくせにカモシカを知らなかった様で「何であれが鹿なの?あれじゃ鹿じゃないじゃん」と発言しておりました。まぁ、確かにあれは鹿には見えません。(我が連れ合いは初めて見た時、熊だと思ったらしい)クマタカも義理堅く
顔を出してくれたので、行った人には大変GOOD!な観察会でした。
 閑話休題。先日子育てサークル「ママーズ」主催で3月2日(土)に上映される映画「こどもの時間」の試写を見ました。自然とともに保育をしている埼玉県の市立保育園「いなほ園」での6年間を淡々と移したドキュメンタリー映画なのですが、これがとてもよかった。「ああ確かにこんな感じ、子供時代にあったよなぁ」と感じてジーンときてしまいました。おすすめです。東京でロングランしていると聞いて「なるほど」と納得できます。子供に関わっている方は是非見てみてください。チケットあります。詳しくはご連絡を。


1月21日(月)
 つれづれ思うことは多いのですが、更新をしないまま日々がすぎていっていました。ごめんなさい。千葉県から帰ってきたら、こちらも温かいですねー。3月には春がくるのではないかと夢のような話をしています。でも、今年度は夏も秋も冬もくるのが早く、一ヶ月繰り上がり気味だったので、そういうこともあるのかな、と…(温暖化の影響ではありませんように、と願うのみ)
 先日、重度知的しょうがい児をお持ちのお母さんと数人お会いして話を聞きました。知的しょうがいの場合は介助のためのヘルパー制度は無くて(家事援助のみ)いつも家族の人が付き添っていなければいけないそうです。また、どうしても社会から孤立した感情をもってしまうとのこと。「買い物にも行けないし、病気にもなれない。私に何かあったらどうなるか…」と言う話を聞いていてとても悲しい気持ちになりました。
 重度の知的しょうがいをお持ちの方は、自分で「こうして欲しい、ああして欲しい」となかなか言えませんよね。それでやっぱり援助の手が遅れてしまうと言うことがある様な気がします。今すぐどうにかする事は出来ないのですが、中長期的に考えたいテーマです。(軽度しょうがいの事も考えなければと思っているのですが…こちらの方で最近勉強したいと思っているのは『感覚統合』についてです。)
 世の中のことを知れば知るたびに、勉強したい事、やりたい事が増えて、そろそろ私のビット数ではややオーバー気味です。そもそも私の頭パソコンは旧式で、ハードディスクを備えていませんもの。外部と接続したいです。どなたか良い知恵や先進的自治体の取り組みをご存じの方がいらっしゃれば教えてください。お願いします。


1月13日(日)

 11日から千葉県、南房総にある夫の実家に帰省しています。(15日に帰る予定)
 盛岡から700q南下すれば、ここはもう春。水仙の花が咲き乱れ蜜柑が実っております。日中の気温が15度とかになっちゃうのですが、二日もいれば体が慣れてしまって「寒い」なんて罰当たりなことを言ったりしてしまいます。
 
お正月も結構忙しかったので「しばらくは仕事は一切なしで」と、私のさぼり虫が要求しているのですが、なかなかそうも行かないようで、本日は子どもは夫に任せて、神奈川まで人に会いに行きます。


1月1日(火)
 あけましておめでとうございます。

 昨年を振り返れば、やっぱり「頸椎椎間板ヘルニアの経験はでかかったな」と思います。元々「丈夫」というほどでは無いけれど、大きな病気はせずにこの年まで過ごしてきた(入院経験って盲腸と出産だけなんですよ)ので、やっぱり「動けない」って言うのは貴重な経験でした。「病気して良かった」とまで言うつもりはないけれど、人生観が若干変わった様な気がしますもん。
 介護保険が始まった頃に「遠慮せず、介護が必要な人はどんどん要求すれば良いんだよ」なーんて言っていたくせに、自分が介護される側になると「なかなかそうは言えない」という事も解ったし(でもね、今も「どんどん要求すべき」とは思っています。ただ「なかなか要求しづらい気持ち」が存在するって事を、知っていてそういうのと知らないで言うのは、天と地ほど違いがあるって事です)街を歩く際に、普段なら何でもないちょっとした段差が「とんでもなく怖い」とか、身をもって知ったことは、大きかったと思う。

 あと何よりも、入院している時に、私よりも重い病気にかかっている人達が、気を遣って励ましてくれたりするんだよね。軽口を聴き合って、大笑いして、後で考えてみるとその人が難病だった、なんて事が結構ありました。やっぱり、そういう人たちは強い。ほとほと頭が下がりました。「逆境が人を鍛える」って言うのはホントだな、と。
 不況があって、戦争があって、今後の生活もどの方向に行くのか全く先が見えない不安な時代だけれども、その事こそが明日の力を創っていくと思えるのは、去年の入院経験が大きいかもしれない。よく言うじゃないですか。「より高く飛ぶためには、できるだけ低くかがまなければならない」って。今年はこの精神で頑張っていきたいと思います。(ああ、言う事だけはかっこいいなぁ。腰砕けにならなきゃ良いけど…)

 閑話休題。
 「ハムちゃんの映画が見たい」と言うので、今日子ども達を連れて行って来ました。家族サービスのつもりだったんだけど、同時上映の「ゴジラ」見てあたしが興奮してしまった。結構良いですよ。ゴジラはまさに理不尽な暴力(戦争と核)の化身、人はその前に為すすべもないという前半が特に良い。「ゴジラは太平洋戦争で死んでいった日本、アメリカ、そしてアジアの人々の怨念だ。それを日本人が忘れてしまったから、再び日本に現れたのだ」ってな事を天本英世(良い俳優だよねー。この人が出ると一気に全体を食ってしまう)が言った時には、鳥肌立っちゃいました。
 これから見る人もいるかもしれないのでくわしくは書きませんが、前半のそのぶっちぎりに比ると、あの解決方法はちょっと納得いかないな。どーも主役の2人に感情移入も出来なかったし…ただ「じゃあ、どういうラストが良かったのか」と言われれば、私も良く解らんのです。ファーストゴジラは「科学力」でやっつけられました。あの時代はそこに希望があったんだろうな、と思うんだけど「じゃあ今は?」と言えば…
 家に帰ってから連れ合いにその話をしたら「俺なら、ゴジラがどんどんでかくなっていって自滅する、っていうラストにする」と言っておりました。映画的カタルシスは無いけど、それが順当かも。ゴジラは「出さないようにする」のが一番良い対処方法だもんね、などと思っております。
 「ゴジラ」上映中、下の子はずーっと私にだっこしつつ、画面を盗み見していました。恐がりのお子さんと一緒に見に行く場合は「ゴジラ」を先に見た方が良いと思います。おびえきっていたうちの子は「ハム太郎」を見てやっと普通に戻りました。

 うわー、長くなっちゃった。
 正月からゴジラ話なんかしている私にあきれたかもしれませんが、お見限りの無き様、本年もよろしくお願いいたします。


12月26日(水)
 今日は趣味にからめたお話を…
 ここのところ数日間、事務所でラジオなど聞きながら「12月議会報告号」ニュースの原稿を書いています。オールナイトニッポンとか、パックインミュージックを聞きながら受験勉強をしていた私は「ながら族」(死語?)なのですよ。
 クリスマスだった昨日、ラジオからジョン・レノンの「ハッピークリスマス」が流れました。
 「今日はクリスマス。君は今年何を成し遂げた?一年が終わり新しい年が始まる。楽しんでいることを願うよ。近しい人たち、大好きな人たち、老いも若きも。弱い人も強い人も金持ちも貧乏も。世の中は間違っている事もあるけど、今日はクリスマス。黒人も白人も黄色い人も赤い人も、全ての争いをやめよう。クリスマスおめでとう、そして新年おめでとう。新しい年が恐怖のない年でありますように。もし君が望むなら、戦争は終わる。」こんな感じの歌詞です。
 レノンがこの歌を作ったのはベトナム戦争の頃だったと思うんですが、今も全くその通りで…結構ラジオを聴きながらジーンときてしまいました。この歌やイマジンの事を「脳天気な平和主義者の歌」という人もいるけど、「脳天気な平和主義者」を小馬鹿にする社会の方がおかしいよ、と私は思う。
 爆弾を落とす側ではなくて爆弾を落とされる側に感情移入してしまうし、友達を選ぶときもそういう人と仲良くなりたいと思いつつ、今年のクリスマスは終わりました。(ところで来年であたしも40歳。ついにジョン・レノンに追いついちゃうよ。つい昨日まで学生だったような気がするのに。うーん、何とも言えませんなぁ…)


12月23日(日)
 まず、訂正から。15日の日記では「2002年学校フォーラム実行委員会」の開催場所を「滝沢村公民館」と書きましたが正しくは「岩手教育会館2階第5会議室」の間違いです。ごめんなさい。

 まず、21日に「余熱利用センターゆぴあす」を見に行きましたので、その報告から書きますね。「ゆぴあす」とは盛岡市の可燃ゴミを処理しているクリーンセンターの余熱を利用した、温水プール・お風呂・体育施設などを兼ね備えた施設です。松園と桜台の間を左折してずーっと行ったところに出来ました。
 今議会で施設に関する条例が議案にのりました。プールの使用料が一般で700円は「高い」と思った事と、その試算の根拠がはっきりしなかった事から、私は条例には反対したのですが、市長の案通りに可決しました。
 気を取り直して視察に行ったのですが、施設はとっても立派でした。某民間プールも負けるかもしれません。私の使用料に対する考え方は変わりませんが、せっかく作った施設ですし、皆さんにも早めに写真などお見せいたします。一般公開になったら試しに行ってみてくださいね。ちなみに体育館・軽運動室(片面が鏡になっているのでダンスなどに良いと思う)・テニスコートなど、プールとお風呂以外は無料貸し出しです。

 昨日は「輪ー夢」のクリスマスパーティに行きました。「輪ー夢」というグループは、月に一度しょうがいのあるなしに関わらず一緒に遊ぶことを通じて、心のバリアフリーを目指しているグループです。パーティ自体は大変楽しかったのですが、代表の方にお話を聞くと、まだまだしょうがいを持っている子ども達が地域に受け入れられるのはなかなか難しい状況だそうです。私が子どもの頃は今よりももっとふれあう機会は少なかったです。もっともっと色々な人達が社会の中に受け入れられる様になることが、障害のあるなしに関わらずみんなのためになるはずだと思います。(車椅子の人達が段差を減らしてくれたおかげで、私は今年の夏、大変助かりました。首にカラーを巻いて段差に引っかかる事ってかなり怖いことなんです。)

 本日は「ターミナルケアを考えるシンポジウム」に行きました。市議会でも何度か「盛岡市にホスピスを」という話が出たことがあるのですが、私もそう思います。介護の事、しょうがい者の事、医療の事、ひょっとしたら学校の事ですら、考えていくと「生活の質」いわゆるQOLと言われる事に行き当たります。やっぱり私は人として尊厳を持って他人に接してもらいたいし、それは歳を取って、あるいは病気をして、体が思うように動かなくなってもそう思うと思うのです。介護の質が介護保険導入後に関係者のご努力で向上したように、ホスピスの導入でターミナルケアの質も一気に導入すると思います。盛岡市はこのことにあまり積極的ではありません。(やっぱり金銭的なところがネックになっているのかな?)でも、単に建物を建てるということではなく、地域の専門家や市民の中にスムーズな協力関係を作ることが重要なのじゃないのかしら。このテーマ、勉強していくつもりです。

 うわー、溜書きしたら長くなっちゃった。最後に一つ。お気に入りのマンガ「蒼天航路」の新刊でついに「赤壁の戦い」が終結しました。うーん。圧巻。ちなみに私は吉川英治判「三国志」の劉備や孔明より「蒼天航路」版の彼等の方が好きです。だらしなくってみっともないところに共感します。曹操はどっちの方でもカッコイイけどね。(と言うと「おまえの読み方はおかしい」という人もある)


12月15日(土)
 去年、一昨年、と行った「学校フォーラム」を今年も開催します。「子供も教師も保護者も、みんなで参加してみんなで学んでいこう」というコンセプトで開催されているこの催しに、私は皆勤賞で参加しています。(昨年からは実行委員にもなっています。)
 今年のテーマは「戦争」。
 くわしくはトピックスのサイトで読んでください。事務局の野島さんのインタビューもありますので、読んでね。(去年の報告です)
 ただいま実行委員を募集しております。(今回は実行委員に学生さんがいるのです。うれしー。)次回の実行委員会は1月16日(水)午後3時から。滝沢村公民館会議室において。

 


12月14日(金)
 12月1日気付で『広報 水道もりおか』が発行されました。簗川ダムの取水事業が何故必要かという事について、懇々と訴えている内容のものです。で、私はこれを読んだ時、頭に来てしまったのですよね。いえいえ、行政の考え方が私と違うから怒ったのではありません。そこに書いてあった内容は、9月議会で私がした質問の「ヤバイ部分」を全部吹っ飛ばしたものだったからなんです。つまり「簗川ダムは、ダムを作った後、何十年間も水道水として使わないダムである。」とか「ダムから水を汲み上げて、水道水として利用するためには、さらに何百億単位の投資をしなければならない。当然それは水道料金に跳ね返る可能性大である。」などという事は一切ふれていないのです。
 確かに「飲料水の確保は何よりも大事なことだから、現在水が足りていて将来的に使わないかもしれないけど、事故などに備えてダムを作っておきましょう。」というのは一つの考え方だと思いますよ。最終的に決めるのは市民なんだから、そっちの考えが多数であればいくら私が「反対反対」と大騒ぎしても仕方がない事だと思っています。でもねぇ、ちゃんとした情報を与えないで、市民に対して納得してもらおうなんていうのは、ひどすぎると思うのですよ。結局、作ってしまってからは、誰も現実的に責任が取れなくなってしまうわけだし…
 そこで今日、総括質疑の時間に、上記の内容で質問をしました。(私はいわゆる一人会派なので質問時間はたった4分しか与えられていないんですがね)それに対する市長の答弁が「水道もりおかの内容を、そこまできちんと読んでいなかった。そういうことであれば、今後何らかの機会に市民に説明したい」
 正直、腰砕けになってしまって、怒る気力もありませんでした。


12月10日(月)
 昨日、岩手県言語聴覚士会の研修会「発達に遅れのある子供達の子育て支援について」に行きました。(写真は失敗。もっと舞台全体を写したつもりだったのですが…「ほんとに特美出身か」と言われそう)ある集まりで「ここのところADHD児について勉強をしている」と話したらそこに参加していた方がわざわざ教えてくださったのです。
 研修会の内容は大変興味深いものでした。東京都調布市「ことばの相談室」の言語聴覚士、中川信子さんが、脳の発達とことばが言えるようになるまでを関連してお話しいただき、これが大変ためになりました。動きがぎくしゃくしたり、人との関わりが薄い、視線があいにくいなどの「ちょっと気になる子」達への働きかけとして「感覚統合」(揺れ、加速度、上下動、回転、触覚入力)が効果があるという事です。今後、さらに調べてみようと思いました。

 話は変わって、パレスチナへのイスラエルの攻撃でさらに暗い気持ちになっています。テロは確かに悪い。でも、イスラエルの今回の攻撃を許してしまえば結局は「民族浄化」というところまで行ってしまうのではないでしょうか。ニュースを見るたびに鬱々とした気持ちでいます。(あれだけ好きなサッカーの試合を見ても、終わってからふと思い出したりして、とにかく何をやっても暗い気持ち。このいやーな感じは決してジュビロが負けたせいではないと思う。)


最近の日記
以前の日記
トップページへトピックス一覧