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2009年12月定例会 一般質問 |
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2009.12.11 発言者 いせ志穂 | ||
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今日は行財政構造改革について質問をいたします。 |
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市長答弁 行政評価における内部評価及び外部評価の会議を事業仕分けのように公開してはどうかについてでありますが、内部評価につきましては、事務事業を担当する部署による事務事業評価や次長級の職員である施策統括マネージャーによる施策達成度評価、さらには私を先頭に各部長等による施策貢献度評価や優先度評価など全庁をあげて多くの職員が参加して実施しております。 これら評価に当たっては、それぞれ関係する職員が徹底した議論を行いながら事務事業の今後の方向性や重点化すべき施策の決定等を行っておりますが、この過程を公開することは、職員の率直な意見の交換や意思決定の中立性を損なう恐れがあるものと思われることから、公開にはなじまないものと考えております。 外部評価につきましては、来年度、市民及び有識者により組織する委員会を設置し導入する方向で検討しておりますが、会議の公開、非公開につきましては、「審議会等の会議の公開に関する指針」に基づき、原則として公開ではありますが、審議会等の長が会議に諮って決定されるものとされており、外部評価の委員において適切な対応がなされるものと存じております。 市長答弁 次に、コンプライアンス違反が起きる原因の究明を目的に再調査を行うべきではないかについてでありますが、昨年の自主的な調査により判明した不適切な経理処理が長年にわたり組織的に行われてきた背景やその原因につきましては、これまでご説明してきたとおりであり、その後、公金の適正な執行に関する職員の意識改革の徹底を図るべく、各種の研修を行うなど、再発防止に向けた取り組みを進めてきたところであります。 しかしながら、この度の会計検査結果におきまして、誠に遺憾ながら、一部の部署において、自主調査では「無し」とされていた補助事業における不適切な経理処理が指摘されたところであり、現在、その原因などにつき責任の所在も含め調査を進めるとともに、会計検査結果の分析を進める中で必要と思われる補助対象外の項目などについて調査を進めているところであり、それ以外につきましては、先の自主調査において業者の皆さんのご協力をいただき可能な限り調査した所であり、全庁的、全体的な再調査をする必要はないのではないかと考えているところであります。 市長公室長答弁 行政評価の対象となる事務事業の予算総額と一般会計予算総額に対する割合についてでありますが、原則として人件費と公債費を除く全ての事務事業を対象に評価を行っており、平成21年度当初予算ベースで申し上げますと評価対象の予算は617億5千万円で、一般会計総額のおよそ3分の2程度となっております。 次に、「評価からはじめるまちづくり」についてお答えします。 まず、どういう方が参加されているかについてでありますが、NPO法人の関係者や会社員、団体職員、学生、主婦、公務員等幅広い層から参加をいただいております。 また、参加の動機、ワークショップの開催を知った媒体についてでありますが、参加者から直接お話を伺った範囲では、動機については、「協働のまちづくりや公共政策に興味があるため」や「テーマとなった施策に関する活動をしているため」ということです。媒体については市の広報やホームページ,市の施設に置いているちらしなどとなっております。 参加者が少ないことに対する評価についてでありますが、より多くの市民に行政評価システムを理解していただくとともに、市民の声が反映されたより良いシステムとするため、改善すべき点があるものと考えており、市民及び有識者からなる盛岡市行財政構造改革推進会議の委員や参加者からも、広報の開催方法に工夫の余地があるとのご意見をいただいておりますので、今後はより親しみやすく分かりやすくするための広報等や開催方法を検討してまいりたいと存じております。 想定している参加人数及び対象についてでありますが、ワークショップ開催の目的を踏まえれば、多方面かつ幅広い年齢層の方に、より多く参加いただきたいと存じておりますが、グループワークという形式や開催時間、会場の規模等を考慮すれば、1回あたり概ね40人から50人程度が適当と考えております。 参加いただくための努力についてでありますが、広報誌やホームページ、ちらし、報道機関に対する情報提供による周知、行政評価システムの中で毎年度3.000人の市民を対象に実施しているまちづくり評価アンケートへのちらしの同封や開催時間帯について平日の夜コースに加えて週末の日中コースを設定しての参加しやすい環境づくり、参加者に対するアンケートの実施など、改善に努めているところであります。 次に、外部評価についてお答えいたします。 まず、試行の結果についてでありますが、外部評価の導入に向けた制度設計のため、本年2月及び5月に、盛岡市行財政構造改革推進会議行政評価部会において、サンプルとして1施策を取り上げ、評価シートの説明と記載内容の確認及び担当部局のヒヤリング調査を実施したところであります。委員からは、外部評価を実施する場合、「評価項目としてどのようなものを取り上げるべきか」とか「評価を実施するうえで必要となる情報は何か」など、貴重なご意見,ご提言をいただいたところであります。 また、外部評価導入の予定ですが、先ほど市長がご答弁申し上げました通り、来年度からの導入に向けて、現在準備を進めているところであります。 次に、事務事業、補助金・負担金、公共事業の見直しについてでありますが、全体事業費1億円以下の公共事業も含め、原則として全ての事務事業について評価を行っているものであります。なお、全体事業費1億円以上の継続中の事業については特に重点的に事業の必要性について検証を行う必要があるから、別途事業の休廃止・継続を判断しております。 また、補助金については、平成18年度の第三者評価を踏まえ策定した措置計画により設置しておりますし、負担金については先ほどの事務事業と同様に評価し、措置しているものであります。 なお、何をもって目的が達成されたとしているかについてでありますが、補助金交付要綱等において設定されている補助の目的が達成されたことをもって目的達成としているものであります。補助金の減額措置については、対象事業費の削減あるいは簡素化、事業の統廃合、交付先で他の収入源の確保が可能と認められる場合、減額措置となるものであります。 次に、民間委託に移行する基準でありますが、「第二次行財政構造改革の方針及び実施計画」に掲げてありますとおり、官と民との役割分担や責任の確保策、効率性、サービス水準を検証しながら、「民間で出来ることは民間に委ねる」を原則としております。 次に、指定管理者制度や民間委託に移行した場合の賃金格差についてでありますが、移行前後の組織体制や雇用形態が異なっていること、民間企業からの賃金の情報収集が難しいこと等から、賃金を直接比較することは困難なものとなっておりますので、ご理解を願います。 次に、業務委託、指定管理を行っている企業やNPOからの要望と市の対応についてでありますが、施設の老朽化に伴う修繕の要望が最も多いものとなっており、緊急度などを考慮しながら所管課において順次対応しております。 また、「利用者サービスの向上を図ろうとしても、条例、規則の規定により実現できない。」との意見があり、該当事例の調査を行ったうえで、盛岡市行財政構造改革推進会議指定管理者部会において、条例等の改正要望のある指定管理者と意見交換をしたところであります。なお、条例等の改正については、これらの意見を踏まえ、所管課において検討を進めているところであります。 次に、指定管理の期間を長くすることについてでありますが、他団体の状況や適切な競争を保持する観点から新規について原則として3年としているもので、今後においても同様の取り扱いとしてまいりたいと存じております。 部長答弁 文書の公開までにかかる時間の短縮についてですが、情報公開条例に基づき開示請求があった場合、円滑な運用を図るため、求めのあった文書の名称、年度等を聞き取りながら開示請求書の提出を受け、次に、当該文書を管理する実施機関において、文書の特定、開示できる文書かどうか、文書に個人情報等の不開示情報が含まれていないかの確認をした上で、開示を決定し、書面により通知することとしております。したがいまして、条例の定めるところにより開示の決定の期限については、開示請求があった日から起算して15日以内にしなければならないこととしており、また、文書の種類や量が多い場合等は、30日以内に限り延長することが出来ることとしているところでございます。 今回の備品台帳にかかる開示請求につきましては、2か年度分であったことから情報量が多く、不開示情報が含まれていないかどうかの確認のため、開示請求書提出から10日程の日数を要したものでございますが、情報公開に当たりましては、できるか限り迅速な開示に努めてまいりますので、ご理解をいただきたいと存じます。 次に、問題がない文書のその場での開示につきましては、実施機関における当該文書の特定や不開示情報の有無の確認等が必要となることから、難しいことと存じております。 財政部長答弁 次に,コンプライアンスと倫理保持体制を確保するための施策についてでありますが、本年4月、部課長会議において公金経理適正化方針の説明を行うとともに、外部講師による「コンプライアンス及び危機管理に関する研修」を実施したほか、実務担当者を対象とした研修や、各階層別の職員研修、さらには、各職場での管理職を中心とした職場ミーティングなどにおいて法令遵守の徹底を図ったところであります。 また、9月議会において、職員の法令遵守及び倫理の保持などを目的とした「盛岡市市政における公正な職務の執行に関する条例」を議決いただいたところであり、今後、本条例について職員への説明を行うなど、一層コンプライアンス及び倫理保持の徹底を図って参ります。 次に、農林部から自主的な報告がなかったことについてでありますが、所管部には不適切な経理処理にかかる帳簿等の記録が残されておらず、担当職員への聞き取りで確認できた分だけの報告となったことや当時の担当者が休職しており十分な確認ができなかったケースもあったようですが、調査への取り組み姿勢に問題がなかったかどうか責任の所在も含め現在調査を進めているところであります。 次に、市長部局で見直しになった福利厚生が水道部で行われていた原因についてでありますが、市長内部部局の職員互助会と水道部の職員互助会とは古くからそれぞれ独立した互助会として主に職員の福利厚生事業を実施してきており、これまで事業内容やその財源となる会員からの出資金や会費についても異なる運営をおこなってきたところであり、労働権の相違等もあり、二つの制度があることはやむを得ないものと捉えてきたこと、地方公務員法第42条の規定に基づき、一定の福祉厚生事業を行うため、互助会に対し助成を行うことが法令に違反する支出には当たらないものと理解していたことによるものと考えております。 また、何故自浄作用が働かなかったのかについてでありますが、水道部における職員互助会への助成につきましては、先にお答えしたとおり、コンプライアンス及び倫理に違反するものではないと認識していたものでございます。 市民部長答弁 次に、NPO団体は窓口業務ではなく企画部門に馴染むのではないかについてですが、NPOは、その団体の使命や目的達成のために活動をしているものと考えております。 行政の仕事の中で、窓口業務が馴染むか企画部門の業務が馴染むかは、その団体の目的から、その団体で判断すべきものと考えております 次に,盛岡市内でのNPO結成数や活動についてですが、法人格を持たないボランティア団体はおおよそ200団体、特定非営利活動促進法に基づく法人格を有している団体は12月1日現在115団体で、この数年間は微増傾向となっております。 また、その活動につきましては、その団体の目的にしたがって、それぞれ活動しているものと考えております。 次に、団体の傾向と分析についてですが、特定非営利活動促進法が施行され、今年で11年目となることから,法人化する団体も落ち着き、安定期に入ったものと理解しています。 次に、「NPOとの協働を進めるガイドライン」の中に新たな観点を加えることについてでございますが、団体の雇用につきましては、団体が結成した目的を達成するために団体の責任で自主的に行っている活動ですので、市ではその自立性を尊重してまいりたいと考えております 次に、委託条件についてですが、市がNPOに事業を委託したり協働するのは、課題解決や目的達成のために、以前からその目的のために活動してきた、NPOの持つ経験や専門性を必要としているからで、事業の質によりNPOに期待する内容も違ってくるものと思われます。このため、団体の実績,資格を有する職員の数や在職期間は,その事業ごとに判断されるべきものと考えますことから、判断基準として重視される点につきましても、その事業ごとに決まってくるものと存じます。 次に、特定のNPOに業務が集中しないようにということですが、市では業務を委託する場合、公正な競争により各事業委託先等を選定しておりますので、その結果特定の団体に業務が集中するとしても、その結果であると考えております。 次に、委託費の前払いについてでありますが、市では前払い制度をすでに実施しております。事業により、資金が必要な経費につきましては、団体との話し合いで前払い金額を決めておりますので、利用していただきたいと存じます。 次に、いくつかのNPOが共同で利用できる場所についてですが、市ではNPOの自主性を尊重する立場から、事務所提供などの恒常的な支援は考えておりませんが、活動支援の場所として、今年10月に「プラザおでって」内に開設いたしました「もりおか市民活動支援室」には各団体の会議や情報交換のスペースがございますので、ご利用していただきたいと存じます。 市長公室長 次に、広報の方法についてお答えいたします。 まず、ウェブページについてでありますが、各種市政情報を市民の方々にご理解いただき情報共有する事は市民起点、市民参画の市政を推進するうえで重要なことであることから、工夫をしながら、常により分かりやすく親しみやすいウェブページづくりに努めてまいります。 また、情報提供に関して、市民満足度の具体的な達成目標値を決め、それに向けた広報の方法を練るべきではないか、とのことについてでありますが、現在、事務事業評価においては、ウェブもりおかのアクセス数や定例記者会見の新聞記事掲載率を成果指標としているものであり、また、今年度の盛岡市まちづくり評価アンケートにおいて、『「広報もりおか」を読んでいますか』という質問項目を新たに入れ、今後も継続して調査する予定です。 それらの結果などを基に、広報やウェブもりおかをはじめとする広報媒体の魅力を高める施策を戦略的に展開するとともに、市民意識調査等により「満足度」や「分かりやすさ」などを把握してまいりたいと存じます。 市長公室長 パブリックコメント及びパブリックインボルブメントの実施基準を作るべき、とのことについてでありますが、当市では、平成16年4月に「パブリックコメント実施要綱」を、平成19年3月に「パブリックインボルブメント実施要綱」を策定し、それぞれ実施基準を定めて取り組んでいるところであります。 その実施基準でありますが、パブリックコメントでは、(1)市の政策及び施策に関する基本的な計画の策定又は変更、(2)市の基本的な制度を定める条例及び市民等に義務を課し、又は権利を制限する条例の制定又は改廃、(3)広く市民の公共の用に供される施設の建設に係る基本計画の策定又は変更、(4)その他実施機関が必要と認めるもの、と定めております 又、パブリックインボルブメントでは、(1)市民等と直接的に利害関係が生じる計画及び事業、(2)地域に密着した施設等の整備に係る計画及び事業、(3)その他実施機関が必要と認める計画及び事業のうち、パブリックインボルブメントを実施することが効果的であると判断されたもの、と定めております。 財政部部長 次に、50万円以下の備品の購入についてですが、各課において随時契約を行っており、その際、なるべく2者以上のものから見積書を徴し、より低価格の購入を行うよう促しているところであります。 また、備品購入の考え方についてですが、50万円を超える物品の購入を行う場合は、過去の実績、物品のアフターサービス面などを考慮して業者を選定のうえ、複数による入札や見積合わせを実施し、より安価な物品の購入に努めているところであります。 |
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