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2009年 会派(改革)視察
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2009.05.24〜05.27 株式会社いろどり・和歌山市中央卸売市場・伊勢市おはらい町 |
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彩事業について
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2009.05.25 株式会社 いろどり (徳島県 上勝町) |
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1.資料 |
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2.説明 代表取締役 横石知司氏のお話を聞いてとったメモ 上勝町の概要---人口2124人・高齢化率49.26%・『つまもの』の全国シェアが80% 当初は蜜柑栽培農家が多かったが、S56年の大寒波で蜜柑の木が全滅。 26年前、葉っぱビジネス(つまもの)を横石さんが考案。 〈横石氏の考え〉 「してくれる、やってくれる」という姿勢のままではダメだ。 地域の資源に目をやって、そこにあるものを活かしていく発想が必要。 これによって、元気な姿勢が出てくる。 cf.老人ホームでは自分たちで出来ることをそれぞれやればよい。 例えば食事を作るとか、買い物をするとか 上勝町では医師の受診率が少ない。 一人あたり医療費が県内一少ない。 介護保険の利用率も少ない。 これは、高齢者が自分たちで仕事をしているからだ。 高齢者の知識や経験よく活かしきっていない所が多いのではないかと思う。 彩りでは8名社員のうち7人、町内では68人がIターン。 田舎暮らし体験をしたいという人が都市部では多いと感じる。 現在の過疎化を考えると、地域の人たちだけで地域作りをするというのは難しいと思う。 今までの考え方に風を入れていかなければいけない。 『葉っぱビジネス』を導入することによって、外ばかり見ていた町民が自分たちを見るようになった。 そういう効果として良かったと思っている。 それ以前は「足下にあるものはゴミ」という考え方で、自分たちの地域が良いと言うことに気付かない。 「そんな貧しいことまでして生活したくない」と言われたこともある。 こういう質のことは理屈で言っても分からない。 実践して、うまくいくところを見せて説得していくしかない 仕組みを作っていくことが大切だ。 最初、いろどりでは、町の防災無線を使いFAXで注文発注を受けた。 その後、通産省の実証実験事業を使って、各農家へコンピュータを導入した。 都市と田舎の大きな違いは、情報の量や情報を活かす力だと思う。 インターネットは、情報を入力したら今、この瞬間に伝えられるという利点がある。 文章でも画像でも、常に今の現場を見せて、どうしていったら良いかというのをすぐに考えられる。 今までは地域コミュニティの中に情報があった。 しかし、合併の中でそれがどんどん薄くなってきている。 だから、地域としてどういう風に情報伝達などの仕組みを作られるか、が課題になっていく。 「どういうところにどういう風に人が流れ、どういう動きをしているか」それを知らせることによって「どういう商売をしようか」と考えられる。 「出番・仕組み・自信」がキーワード。 与えられている環境を享受するだけ→仕組みで意識を変える→自分で考える習慣→頭が良くなる 地域興しで、成功とそれ以外の結果を分けるのは『プロデューサー人材の確保』だと思う。 「これは人のことではなく自分のことだ」とどういう風に思わせるか、というのが。肝 組織ではなく「個」にこだわり続けたい。 まず、一人一人が良くなることを考える。そうすれば、結果として全体が良くなる。 ダメな商店主を切ってはいけない。 ダメなところばかりを見るのではなくて、役に立ところ・良いところを見つけてやることをすべき。 「理解」させることが出来ればもう半分は成功している。 やる気のなさに対しては、成功体験を積み重ねる事で変えていく。 他人の成功を見てれば、人はやる気になる。これは成功するということを「理解」したから。 やっぱり商売は儲けることが第一。その原点に帰っていくことを真摯に考え続ければ様々な波及効果も出てくる。 |
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3.写真
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4.私の感想 横石さんのお話は以前盛岡にいらした時聞いたことがあったのですが、相変わらずエネルギッシュであると共に納得がいくというか、地域興しに関してだけではなく組織活動全般に関して応用できる話だな、と思いました。 こういう方がコーディネーターとして活動していたから、現在の上勝町でのつまもの事業があるわけで… いや、なかなか簡単じゃないなと思ったのが正直な感想です。 |
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中央卸売市場 <和歌山市>
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2009.05.26 和歌山市 中央卸売市場 |
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1.資料 |
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2.説明 鮮魚売り場に関して |
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3.写真
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4.私の感想 |
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おはらい町のまちづくり <伊勢市>
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2009.10.07 伊勢市 環境政策課 |
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1.資料 |
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2.説明 〈伊勢市の概要〉 17年1市2町1村で合併、現在人口13万2600人。 名古屋から1時間、大阪・京都からも1時間30分以内。 伊勢神宮の鳥居前町として発展してきた。 20年に一回の遷宮があり、そのたびに街が作られてきた。 〈内宮おはらい町〉 建物が妻側を通りに見せてそこから出入りするのが伊勢の町の特徴。 御師(ガイドのようなもの)が明治4年に廃止→通り過ぎるだけの町になってしまった。 そこから、まちづくりの必要性が生じてきた。 コンセプトは「凍結保存ではなく生活する場として往時のまちなみを再生」。 コンセプトの決定は昭和54年。61年まで調査や基準決定を行った。 まちづくりの主体は内宮門前町再開発会議で、ここに企業や専門家が支援する形をとった。 平成16年景観法が制定される。 景観計画区域でも重点地区とした。景観地区へ指定の方向で手続中。 高度地区を広げようという手続きも申請中(例外として市長許可により除外することも出来る)。 今までは市条例として独自でやってきたけれど、景観法が出来たのでそれに乗せていこうとする方向。 明治34年に屋舎制限令により高さ制限の令を出している。 平成5年の遷宮までにこの令に倣って何とか出来ないか、という事で展開した。 高さだけではなく、景観計画の中で色指定もあり。 出店などに職種の制限はない。 街並みにそぐわないものも今まではあったけれど、そこで商いをやる人たちの説得などで予定調和を生み出して来た。街並みがだんだん良くなってくると、相乗効果で「もっと良くしたい」となる。 あまり出入りがない 昔からずーっと住んでいる 〈二見地区温泉街〉 こっちは生業としてやっていくのが難しい感じもある。 〈おかげ横町〉 平成5年に赤福が作った。 テーマパークっぽいと最初は思った。 市は北側に駐車場を整備し導線作りを行った。 〈その他〉 伊勢にはほとんど宿泊場所がなく、車で来て鳥羽志摩に泊まる人が多い。 駅前ジャスコが撤退し、その場所に民間のホテルの建設予定がある。 その点は民間の力に期待している。 |
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3.写真
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4.私の感想 そもそも住んでいる人が「ここはこういう地区」という意識が高かったような気がしますね。何て言うのかな?「旦那さん」が今も存在している地区、とでも言うか「昔っから愛されていた地区」とでも言うか… 最終的には地域に対する愛着の強さだと思うのですよ。こういうのって。 電車の時間があったので、現地視察が駆け足だったのが残念。 |
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