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岩手県での緩和ケア等の医療の充実と
施設整備の促進を求める請願
県議会で全会一致採択

下記のように提出していた請願が2004.10.8全会一致で採択されました。
平成16年10月5日

岩手県議会議長  藤原良信 殿
(住所)岩手県盛岡市志家町13−31川守田裕司方
(氏名)岩手にホスピス設置を願う会     
代表 谷藤由佳
岩手県での緩和ケア等の医療の充実と施設整備の促進を求める請願

【要旨】
1.患者・地域住民の様々なニーズに応えられるよう、県内の緩和ケア医療の充実を図り体制を整えること。
2.県立病院が中心となってガン医療・看護の充実に努めると共に、患者・地域住民・医療関係者に向けて、がんの予防方法・診療方法等の情報発信を積極的に行うこと。
3.緩和ケア施設の整備を促進するよう努力すること。

【理由】
  緩和ケアとは、病気の症状が進行した患者さんの痛みや苦痛、不安等を和らげることを第一の目的とするものです。
岩手県の「人口動態統計の概況」によれば、平成15年にガン(悪性新生物)でお亡くなりになった方は3,829人。全体の28.2%にものぼります。
しかし、現在、岩手県にはホスピス等の緩和ケア専門施設がありません。全国にホスピスがない県は岩手を含め、山梨、奈良、島根の四県だけとなっています。
 私たちは自分や最愛の人がガンに罹患した時、納得がいく治療を受ける事を望みます。その上で、不幸にも人生最後の時を迎えなければならなくなった場合、本人の希望にそった「自分らしい生き方」を選択出来る、心の通った医療がこの岩手の地で行われることを望んでいます。
県立磐井病院には緩和ケア施設の建設が予定されており、大変喜ばしいことと考えます。同時に、県内9医療圏のどこに暮らしていても希望する医療を受けられる体制を早急に整えていただき、一人でも多くの方が苦しみから解放されるよう要望いたします。

「岩手にホスピス設置を願う会の」谷藤由佳代表は「採択されてうれしい」と喜ぶ。県内では、移転す県立磐井病院、統合する県立花巻厚生、北上病院に緩和ケア病棟背土が予定されている、。「緩和ケアを考えることは地域医療を考えること。盛岡にもぜひ設置を」と声を大にする。
川守田裕司事務局長は、「県議会環境福祉委員会で県は、『病棟はなくても緩和ケアはしている』と答弁していたが、来週にも退院する患者と、明日にも死ぬかもしれない患者が一緒に過ごすのは、遺族の立場としては良しとは言えない」などと批判した。

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