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青山新駅について

2003.3.10
 3月10日市議会議員全員協議会資料より抜粋
いわて銀河鉄道線青山新駅について
                                 平成15年3月10日
                                  企   画   部

 いわて銀河鉄道緑青山新駅の設置については、昨年8月、岩手県並行在来線開業準備協議会からの「並行在来線新駅設置可能性調査(仮称)青山駅報告書」を受けて、第1次住民懇談会を開催し、4個所の候補地を示しながら意見等を伺った。
 また、庁内の新駅設置等検討委員会で課題等を整理しながら、鉄道基準による構造評価の高い第2案(森永乳業前)により駅設置を目指すこととし、第2次住民懇談会で説明するとともに意見等を伺った。
 今後、今年度中に新駅の位置を決定して、地形測量やボーリング調査を行うほか、駅の実施設計などを進め、並行在来線開業後3年以内の設置に向けて取り組むものである。


                         記

   1.第1次住民懇談会の概要

 いわて銀河鉄道青山新駅の設置について、平成14年9月〜10月にかけて青山、みたけ、東厨川の3地区で懇談会を開催した。
 懇談会では岩手県と沿線市町村で組織する岩手県並行在来線開業準備協議会が作成した「並行在来線新駅設置可能性調査(仮称)青山駅報告書」を資料として新駅設置の目的や設置箇所の技術的観点からの要件などから、4ケ所の駅候補地を示し、参加者から意見、要望をいただいた。
     それらを集約すると次の4つに大きく分けられる。
     @馬頭、青山踏切の遮断時間の増加による渋滞悪化の懸念について
     A青山ゾーンバスと新駅の関係について
     B都市計画道路整備の見通しについて
     C厨川駅西口整備の見通しについて

   2. 第2次住民懇談会の概要

 平成15年2月にみたけ地区他で開催した懇談会では、前回の懇談会で地元から出された意見等に対して市の考え方を次のとおり示すとともに、4ヶ所の候補地のうち、「駅間距離が適当であること」、「既存道路との接続が容易であること」、「地形に無理がなく比較的生備が容易であること」など、鉄道基準による構造評価の高い森永乳業前の第2実により青山新駅の設置を目指したい旨説明した。
 また、今年度中に駅位置を決定し、地形測量やボーリング調査等の調査を実施し、駅設置に向けた作業に着手すること、滝沢村の巣子新駅と設置時期の調整を図りながら進めることを説明した。
@ 新駅を設置することにより踏切での遮断時間は今までより増加するが、自家用車から鉄道やバスへ交通手段の転換を進めることで渋滞の緩和を図る。
A 新駅開業当初は、青山ゾーンバスは既存バス停で乗り継ぎを行う。開業後の鉄道及びバスの利用状況をみながら、将来的には駅への乗り入れを検討する。
   駅施設は開業までに駅舎、自転車置場等の必要最小限を整備することとし、他の施設は利用状況を見ながら順次検討する。
B 馬頭踏切は通行者の安全を確保するため、現在IGRと拡幅について検討中である。馬頭踏切前のクランクや都市計画道路との関係については、県を交えた関係者間で協議している。
C 厨川駅西口整備については、鉄道の経営主体がJRからIGRに変わったため、再度協議を始めている。なお、青山ゾーンバスでは、厨川駅東口を発着する循環バスや都心へ向う基幹バスなどの新路線を検討し、利便性の向上を図る。

※)第2次住民懇談会では、駅の位置を第2実の森永乳業前にすることへの反対意見は特になかった。


    〜 並行在来線新駅設置可能性調査(仮称)青山駅報告書について 〜

     岩手県と沿線市町村で組織する「岩手県並行在来線開業準備協議会(平成14年12月1日「いわて銀河鉄道利用促進協議会」へ改組)」が「並行在来線新駅設置可能性調査(仮称)青山駅報告書」を作成しましたが、この資料は当該報告書を抜粋したものです。


   1経営計画概要における新駅の位置付け

 平成13年3月22日に岩手県並行在来線開業準備協議会が決定した「並行在来線経営計画概要(改訂版)」においては、新駅設置の位置付けを次のとおりとしている。
(1)新駅設置の意義
 沿線の適地に開業後早期に新駅を設置することにより、その地域の鉄道利用に係る利便性の向上や交通渋滞の緩和はもとより、並行在来線の利用者増に大きな効果が上がることが予測されていることから、沿線市町村と強力な連携を図りながら、新駅の設置を積極的に進める必要がある。
(2)設置目標
 将来需要予測調査結果に基づき、開業後3年以内に、特に需要の多く見込まれる地点に2駅、開業後概ね10年以内にさらに2駅程度の設置を目標とする。
(3)設置基準
@事業採算性が確保されること。
 (新駅設置に伴う運営経費を上回る収入が確実に見込まれること。)
A 地元市町村の全面的な協力が得られること。
 (用地の取得、駅建設に対する負担、駐車場・駐輪場の確保が可能であること。)
(4)設置方法
@新駅の設置はその地域の鉄道利用の利便性を直接向上させるとともに、地域の新たな「顔」ともなることから、地元負担(いわゆる請願駅)方式を基本とするが、その設置を促進する方策の検討を進める。
A新駅設置の際は、地元市町村が駅前広場、駐輪場、公衆トイレ等の施設を併せて整備するように努め、これらの整備に当たっては、国、県の助成制度を活用する。
(5)設置のための支援策の検討方向
@新駅設置に向けた県の支援・誘導策
A新駅設置に係る工事方法等の技術支援体制
B交通バリアフリー法の要請に基づく駅のバリアフリー化

    2 青山新駅利用者の予測

(1)新駅の利用者の種類
  (仮称)青山駅が設置された場合の利用者は、次の@〜Bのとおり区分できるので、この区分ごとに利用者数を予測する。
@ 従来、盛岡駅又は厨川駅を利用していた人が、距離的条件等のよい新駅に最寄駅を変更する(隣接駅からの転移者)。
A 従来、鉄道駅までの距離が遠い等の理由により、路線バス、自家用車等を利用していた人が身近に駅ができたことにより交通手段を鉄道へ変更する。
B 開業後の駅勢圏(半径2km圏)人口の増加による新規利用者
(2)新駅利用者の予測フロー
@ 住民基本台帳による青山地区の人口を基礎に、盛岡市の将来人口推計に従って、平成37年までの新駅の駅勢圏人口を予測
A 盛岡市における通勤通学者の割合を国勢調査の結果から算定
B(仮称)巣子駅設置に向けて滝沢村が行ったアンケート調査の結果や、隣接する厨川駅の乗車習慣(駅勢圏における鉄道への依存度)などから、通勤通学者の新駅利用の割合(鉄道利用率)を算定
C 駅勢圏人口の増加を加味して、新駅の定期乗車人員を予測
D 厨川駅の定期:定期外の比率を用いて、新駅の定期外利用者数を予測
E 盛岡駅を利用する場合と新駅を利用する場合との移動距離の比率を用いて盛岡駅(又は厨川駅)からの転移者数(最寄駅の変更)を予測

      青山新駅利用者の予測結果
2004年 2005 2010 2012 2015 2020 2025
駅勢圏人口 51,344 51,625 52,780 52,911 53,041 53,433 53,684
通勤通学者 32,860 33,040 33,779 33,863 33,946 34,197 34,358
乗車人員予測 1,638 1,674 1,683 1,696 1,703 1,703
定期 1,130 1,155 1,161 1,170 1,175 1,175
定期外 508 519 522 526 528 528
増加人口を母数とする利用者数 6 31 37 46 51 51
隣接駅からの転移者数 253
 

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