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02年度予算に関する予算審査特別委員会 |
お断り
私は「会派に所属しない議員(いわゆる一人会派)」ですので本会議で「議案に対する意見」の表明はできません。委員会では認められていますので、予算審査特別委員会の最終日(3月20日)意見を述べました。来年度予算の問題点については、後ほど詳しくご報告したいと思いますが、本日はとりあえず、その意見の全文を掲載いたします。
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私の意見 |
私は議案1号、2号、3号、4号、5号、7号、12号に賛成しかねます。
これらの議案に対する私の考えは、今まで本会議および常任委員会等で意見をお話しして参りましたので、本日は包括的な意見を述べたいと思います。
来年度の予算は大幅な歳入不足があり、職員の皆さんが予算編成の際、大変苦労なさった事を私も存じ上げております。しかし、あえて来年度予算に賛成しない理由は、桑島市長と私の間に、現在の経済情勢の認識という点であまりにも大きな違いが存在しているからです。
1995年から始まりました、第3次盛岡市総合計画はもうすでに現状にそぐわなくなってきています。あの時点ですらもうすでに日本の景気は後退局面に入ってきており、拡大再生産をベースに考えられた総合計画自体に無理があったと私は思います。人口指標では2005年の到達人口目標を35万人と置き、盛南開発や市街地再開発、土地区画整理、宅地開発の促進、雇用の場の創出、高等教育機関の誘致などの積極的な政策で人口増を図ったのですが、残念ながら目標の達成にはとうてい及ばない状況です。バブルの崩壊とそれに伴う富の格差の拡大により、景気は止めどなく後退し、もはや以前予定していた「人口増のための積極的施策」すらとりようがない事態に私たちは追いつめられています。
私は2005年を待つことなく、一刻も早い総合計画の見直しを要求します。2000年12月議会で、桑島市長はA委員の質問に「事業によっては35万人の人口指標ではなく、現在の人口推移を基本として整備量などを計画している」と答弁しておりますが、このような二重の人口フレームが、各政策間の矛盾を作り出しています。本日の委員会でもB委員やC委員がすでにその点は指摘いたしました。(注;西南開発地区で「人口が減ると予測されるので新設中学校は建設しない」と教育委員会は言っているのに、都市計画道路・都市計画・ゴミ収集・上下水道などは「05年に35万人口」という計画で押し進められていること)総合計画の人口指標と現実の人口の乖離があまりにも大きくなりすぎたため各政策間の整合性がとれなくなってきている。だから対処療法的な、ある意味、場当たり的な対応しかできなくなっているのではないですか。
そのせいか、いわゆる縦割り行政の弊害も増えているように思われます。都市計画マスタープランに関して指摘されたことが一番象徴的ですが(注;都市計画課は「住民の声をできるだけ取り入れて将来の都市計画を作っていく」と言っているのに建設部長は「たとえそれが総合計画の理念からはずれないものであったとしても、都市計画道路に関しての変更は一切できない」としたこと)各部の考え方に大きな違いがある様に思われます。盛岡市の全体像に対する市長の指導性のなさ故としか思えません。
景気は更に悪化するでしょう。たとえ地方自治体への税財源の委譲があったとしても、盛岡の予算規模の縮小は必至です。
この危機の時代に、右へならへの首長では困るのです。国民健康保険、介護保険等への批判は国の政策に対する批判ですが、果たして地方自治体はそれらに対して何の手段も執ることはできないのでしようか。私は違うと思います。現に古くは沢内村で、介護保険を巡っては現在も多くの市町村で、住民の要望に添った形の施策が行なわれています。
本来であれば桑島市長がリーダーシップを発揮しなければならない時代であるにも関わらず、市長にはその気概が無いように感じられます。市長にまちづくりの方針がなければ、どんなに有能な職員が多数存在しようとも、一貫した施策は実施できないのではないでしようか。
これ以上傷を広げたり、整合性の無い計画の元で無駄な時間、無駄な経費の浪費を行なってはならないと思います。
そこで私は以下を要求します。
1.市長は第三次盛岡市総合計画の破綻を認め、早急に現実的な人口指標に基づいた計画を民意の発揚をもって策定すること
2.税制など、不公平を緩和すること
3.市民生活を防衛し、民需による景気回復に全力をつくすこと
4.行政の無駄をなくすこと
以上です。
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