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「八幡町番屋」部分保存へ

 10月17日、盛岡市は「八幡町番屋」の保存運動を展開していた「歴史を活かした街づくり実践隊」と「文化地層研究会」に「分団や地元の後援会と市が話し合った結果、番屋の望楼部分を修復の上、新設するコミュニティ消防センターの建物の上に設置する」と伝えました。
市民の声を聞かずまちづくりを決定していく桑島市政の手法を、私は前号のニュースで批判し「八幡町番屋が肴町市民プールと同じ轍を踏まなければ良いのですが」と書きました。そうならなかったのは、大変喜ばしいことです。市は複数回にわたって番屋の解体を発言していることから考えれば、前述の二団体を中心とした市民の大きな世論こそが、市の施策を変更した一番の原動力であったことに間違いはありません。
市はこれを教訓とし、今後歴史的建造物や街並みの保存について、市民から声を聞くシステムを作るべきだと思います。それに加えて「どういう観点で盛岡のまちづくりを行なっていくのか」という、いわゆるグランドデザインを市民参加で描くべきです。右肩上がりの経済成長を続けていた時代に作られた「第三次盛岡市総合計画」は、もうすでに時代に合わなくなってきているのですから。

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