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資源循環推進特別委員会行政視察報告 |
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期間 2001年10月29日(月)から31日(水) 視察先 北九州市、船穂町 |
10月29日(月) 北九州市 北九州博覧祭 |
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”本日の感想” 博覧祭の全入場者は「最終的に目標の200万人を越えそう」なのだそうだ。博覧祭内ではゴミを減らすため、繰り返し使える食器を利用したり、分別回収によるリサイクルを行ったりして「一人当たり排出するゴミの量」を減らすよう努めている。また、パビリオンもコンクリートの使用を止めることで、再利用が出来るようにしているのだとか。 ただ、このように「仕掛けのでかいお祭り」を見るといつも私は素朴な疑問を感じてしまうのだ。「やんない方がエコなんじゃないの?」と…博覧会は大量生産、大量消費の時代の象徴の様に思う。(何と言っても私は大阪万博世代ですから) 「原発はクリーンなエネルギー」と主張する九州電力のブースには脱力した。 結局は企業ブースというのは企業の宣伝でしかないわけですよね。(当たり前だけど。ところで、どうして企業ブースっていつでもど真ん中にあるのでしょうか。岩手大環境祭でも企業ブースがアピオの中、NGOは外のテントだったですよ。)だからよけい思っちゃうのですよ。「調べようと思ったらいくらでも調べる方法がある今の世の中で、この手の大規模な催しって必要なのでしょうか?」 |
10月30日(火) 北九州エコタウン事業について(担当 北九州市環境産業政策室) |
エコタウン事業とは、すべての廃棄物を別の産業分野の原料とする事で廃棄物ゼロを目指し、資源循環型社会の構築をめざす事業。国が地域を認定し、エコタウン内のリサイクル施設建設に対しては国から「上限内で50%以内」の補助を行う。(併せて市が2.5%の上乗せ補助) 北九州市で、この事業に取り組んだのは、80年代からの、いわゆる「鉄冷え」があり、投資先と雇用の創出のため。(目標は600億円の投資と800人の雇用の創出が目標。現在の投資額は200億円、雇用は400から500人ほど)そもそも、官営八幡製鉄所によって発展してきたこの地域は、60年代から公害に悩まされ(喘息など公害病の発生・「死の海」とまで呼ばれた海洋汚染)70年代からは市行政に公害局が出来ている。それによって@市民・行政・産業界三者による連携A公害防止技術の蓄積、が生まれ、環境産業が根付く素地がすでに生まれていたという。 エコタウン事業は以下の三カ所。 1.総合環境コンビナート ペットボトル・OA機器・自動車・家電・蛍光管・医療用具の6つのリサイクル事業が行われている。 2.響リサイクル団地 リサイクル事業を行う民間企業に用地を貸し出す。(自動車20年・フロンティア15年)現在操業しているのは以下の3団体。 @自動車リサイクルゾーン 自動車中古部品販売業者などの7社が集団で事業を行っている。 Aフロンティアゾーン 食用油リサイクル事業 洗浄液・有機溶剤リサイクル事業 3.実証研究エリア 企業・行政・大学の連携で最先端の廃棄物処理業やリサイクル技術を実証的に研究。現在20の研究所がある。 エコタウン事業への市の財政支出は、初期投資とインフラ整備のみ。(エコタウンセンター建設に6億円。その他は道路・下水道整備など。ただしペットボトルリサイクル施設には市が5%出資している。)運営資金の援助などは考えていない。だから、事業としてペイできるのが前提。 その他の市の協力は、公営施設でのグリーン購入を進めることや、製品のアピールなど。 エコタウン事業地区以外の北九州市に直接的な影響を与えていると明言は出来ないようだ。(北九州市のゴミは資源ゴミ・その他ゴミの二分別。)事業が市民に与えたものは環境教育の場。啓発事業として今後活躍していくと思うとのこと。 |
"本日の感想" OA機器をリサイクルして、その部品の90%以上を再利用しているという話には驚いた。すばらしい 実績だと思うが、ただ、ペットボトルのリサイクルはどうなんだろう?今日懇親会で私以外の数人の議員さんも話していたが、「リサイクル出来るから」とペットボトルをバンバン作られても困るのではないか。「発生抑制」をもっと進めるべきだと思う。 北九州から宿泊先の倉敷市に移動して2時間ほど自由時間がありました。ので、景観保護地区を見に行ったのですが、やはりこの間の不景気で観光客は(かなり)減っているそう。観光都市は、大変不景気に弱いのですね。ITがもうダメ、福祉産業も思ったほどではなく、どうやって今後盛岡が生きていけば良いのか、かなり考え込んでいます。 |
10月31日(水) 船穂町堆肥センター 船穂町 岡山県倉敷市の隣町 面積10.84km2 人口7821人(97年) マスカット、スイートピーの産地 |
96年から町内からでる生ゴとEMぼかしを利用して堆肥を作っている。 各家庭で生ゴミ用のポリバケツを2ヶ購入してもらう。(半額は町が補助)一週間おきに戸口まで回収をし、集めた分を堆肥センターで堆肥化する。(堆肥センターは船穂町農業公社が運営している。) 仕事をしているのはシルバー人材センターの高齢者。 年間10Kg入りの堆肥袋で16000袋を生産。750円で販売している。生産した半分を地元で消費している。有機農業や家庭菜園に利用されている。 経費は年間1100万円。うち600万円が賃金。全世帯の1/3が生ゴミを出している。(目標は1/2) |
"本日の感想" 私はEM菌についてはまだよく解らない。これを巡っては結構色々あったようなので、コメントは勉強してからにしたい。 我が家では生ゴミは狭い裏庭に埋めている。(だから裏庭はミミズの巣)集合住宅が増えているので、今はそうは行かないと言うのが問題なのでしょう。 |
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