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無所属・民主党・市民会議行政視察報告 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
無所属の阿部和平議員と民主党の高橋重幸議員と私とは、それぞれ会派を形成していない議員です。それぞれ考え方は少しずつ違いますが、自然環境保全、大規模公共事業の見直し、セーフティネットの構築などでは一致することが多いです。また、議員控え室も同じ部屋を使っていることもあり、それぞれ視察に行く時に誘い合います。ちなみに今回の「ホルト園」を見に来たかったのは私です。 期間 2001年11月5日(月)から7日(水) 視察先 大分市、熊本市
11月5日(月) 大分市 ホルト園・大分西部公民館 知的障害者通所訓練所ホルト園は、94年に大分西部公民館と合築された。もともと隣り合って建てられていた2つの施設を老朽化による立て替えの際に合わせて建てたとのこと。いわゆる「心のバリアフリー」のさきがけを狙ってやったのかと思いきやあまりそういう「あざとさ」はない。 "私の感想" 「障害者との共生」を行政側が狙って作った施設だと思ってやってきたのだけれど、ちょっと思っていたのと違った。でも色々話を聞いていくうちに「そばにいるうちに自然とふれあいが生まれてくる」と言ったこういうあり方の方がより良いのではないかと思えてきた。 11月6日(火) 熊本市 緑保全、水保全 <緑保全> 72年に熊本市で「森の都宣言」を決議。経済局農林部に「緑化推進課」を設置。これが現在の環境保全部緑保全課の前身。 緑保全と緑化推進に関する事業体型
開発によって失われた緑をどう復元するかに苦心しており、今後の事業計画として「漱石の森事業」(市民・事業者・行政が一体となって取り組む緑の回復作戦)「緑の街づくりボランティア育成事業」(市民が主体となり地域の緑の保護育成、緑化推進の普及啓発を行う) <水保全> 熊本市は上水道、工業・農業用水など地下水を利用している。11年前の調査では地下水の埋蔵量は7億m3。しかし、9年後には6億m3までに減ってしまうのではないかと予測されている。そこで地下水かん養量の目標を年間7億2千万m3とし(98年に6億7千万m3)適正な採取量の目標を年間2億3千万m3(すでに達成済)としている。 そのための施策 1.かん養機能の保全(森林・草地保全、水田・畑地保全、かん養域の開発などに配慮 他) 2.かん養事業の推進(水源かん養林などの造成、地下水のかん養、雨水浸透施設整備 他) 3.用途別採取量の決定
4.未利用水の活用(雨水及び再生水、表流水等の利用) また今後の推進体制として、上流域での林業や農業、自然の仕組みにおいてはぐくまれた地下水を下流域では無償で利用しているままではなく、応分の負担をし地下水保全事業を実施し支援する新しいシステムを検討中。
"私の感想" 水保全施策について考えるところが大きかった。 熊本市は水資源が豊富なところだ。しかし、地下水埋蔵量減少に伴って雨水利用や節水、水源かん養等の施策を打ち出している。盛岡市も水は豊富にある。(ダムの水だから熊本とはまたちょっと違うけど…)でも、それを良いことにこのままで良いのだろうかとかなり考えた。9月議会の一般質問でもちょっと触れたが、雨水利用については真剣に考え始めなければならないのではないかと思う。また、盛岡の場合、水源かん養林の取得にはかなり積極的だと思う。これはとても良いこと。でも、そればかりではなく、山間地域で行われてきた農業や林業が破壊されていることにも目を向けるべきではないかと思った。矢巾町の地下水の危機(県公共事業評価委員会においてこういう物が「ある」と簗川ダムの件で発言をしていた。「今すぐ」の話では無いとは思いますが…)は一体なぜ起こっているのか、調べてみたくなった。 |
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