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 石川啄木の観光・教育分野における活用策について

2010.07.13〜07.14
函館市 観光コンベンション部観光振興課
釧路市 産業振興部観光振興室

1.函館市資料(緑字でメモ書きあり)














函館市観光基本計画(全文)
函館まちあるき(マップなど)

2.函館市 Q&A

Q:観光予算は?
A:3億7900万円くらい。

Q:市民ガイドの育成は?
A:今年から行っている。
  色々な団体で。市民ガイドの団体もあるけれど、個人でやっている方もあり、博物館などの施設もある。
  応募してくれる人はやる気があるという事。検定合格者にもガイドの講習はお知らせをする。
  
Q:コースの選定はどこがやっているか?
A:有識者や旅行代理店などが入っている選定委員会で選定している。

Q:歴史上の人物は観光客を増やすための力にはなりづらいのではないか?
A:土方歳三クラスなら派手で集客力があるけれど、それに比べれば啄木は地味。
  ただし、細かなニーズに対応すること・市民が身近に思っていてよく知っているという事を知らせていく必要があるかな、と考えている。

Q:「体感する観光」としてどういう方向を考えているのか?
A:実際にやっているのは、今ある地域の観光資源に「見せる観光」のアレンジをして、新たな側面を作り出すということ。
  例えば「函館山のライトアップしている建物を巡っていく」とか「トラピストの司祭さんとお話をする」とか。

Q:観光客への調査を行っているか?
A:実際に観光地へ行って聞き取り調査を行っている。年間2000件位。
  例年の傾向として、行った場所等は大きな変化はないが、使った金額は景気動向と大きく関係する。

3.函館市文学館(現地視察)

函館市文学館










4.釧路市資料





釧路湿原・阿寒・摩周観光圏整備計画(素案)

5.釧路市からの説明とQ&A

昨年度の観光客入り込み数は332万人。
最近の動向として下記が言える。
  1.景気動向による国内観光客の落ち込み
  2.中国からの観光客増加が入り込み数を押し上げている
    3,300人→12,000人(3.8倍)中国映画のロケ地になった事が理由らしい

石川啄木に関しては市民団体が行なっている。
官中心の取り組みと言うよりは、もう民間の手に渡っているという感触である。


Q:何故、歌碑がこんなに町中にあるのか
A:区画整理の際だとかに市民からの要請があって行政が動いたのだと思う。
  歌碑は釧路市の所有になっているものが多いと思う。
6.私の感想

盛岡市で行っている短歌甲子園に函館の高校生が参加していたり、私が当初思っていた以上に互いの交流は行われているように感じた。
ただ、かなり昔に正岡子規博物館を見学した時に感じた「文学館は観光の主軸にはならないんじゃないかな」という感覚は消えない。(いや、子規は好きなんですけどね。カッコイイと思うし)太宰とか賢治とか少数だと思うのですよね。全国から人を呼べる作家って…
だから、釧路市で聞いたように「市民に愛されているから」という意味で歌碑が建ったり、函館市で行っているように「新しい発見としての、市民が提案する啄木関連観光」という、市民目線の切り口は、大変面白かった。
まず啄木が盛岡市民にもっと愛されるような情報発信をするところから、なんじゃないかと思ったのでした。


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