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観光対策特別委員会視察報告 <松本市>

2008.10.27 
松本市 観光温泉課 

1.松本市の概要

(人口)
227,000人(H17年合併)

(面積)
919.35ku(長野県一広い)

(産業構造)
農業 対盛岡比8割
商業 対盛岡比9割
製造業 対盛岡比二倍

(環境)
日本アルプス美ヶ原高原などに囲まれた高地。
三つのがく都」(岳都、学都、楽都)の町。

2.松本市の観光行政の概要

(市内の観光資源・物産)
松本城
旧開智学校
温泉
信州蕎麦、馬肉料理、山菜、漬け物、信州味噌、リンゴ
奥高穂岳、乗鞍高原

県内主要観光地延利用者数ベスト10
昨年は市政100周年記念で松本城でのイベントが多かった。
空港の利用に力を入れており、観光課から主査クラスを直行便が通っている都市に配置し、観光商品の営業をさせている。
海外は、台湾での観光商品造成をはかっている。
市内周遊100円バス(現在は採算の関係で190円に値上げ)がある。

(現在、力を入れている取り組み)
・観光ホスピタリティカレッジ
・松本検定
 (1回目、718人受講で7割合格。2回目、637人受講)
・観光ホームページ
・住所移転通知用絵葉書作成事業など

現市長の公約が「観光に磨きをかけるまちづくり」。
H16年11月に観光温泉課とは別に観光戦略本部(4名)を庁内公募で設置して「松本市の観光戦略」を作成した。
その精神は、観光地を作るのではなく「生き生きとした誇りの持てるまちづくり」を行うこと。

 3.観光ホスピタリティカレッジ事業

H17年9月に立ち上げた事業。
長野の観光地は「殿様商売でおもてなしが悪い」と言われていた。
そこで、観光に関わる人たち対象に「おもてなし」についての体系的な講座を受けてもらおうとして実施。観光関係者だけではなく、一般の人の受講が思いによらず多かった。

一年目は反響が大きく、マスコミを利用して募集したが、3日位で定員いっぱいに。
秋から冬にかけての講座は木曜日の午後6時から開催。
受講料は10,000円。昨年までは市街在住の人は20,000円だったが、今年から長野県で始めた「信州おもてなしカレッジ」の指定講座になったので、今年から同額に変えた。
松本大学が事業に協力している。大学には「観光ホスピタリティ学課」がありプログラム・講師等は大学の力を借りている。大学は、文部科学省の「社会人の学び直しニーズ対応教育推進プログラム」を事業委託して、約300万円の補助金が出ている。
今年度事業計画・予算はこちら

4.観光情報ポータルサイトの管理運営

合併以降、市民が観光ホームページを運営する団体を作っている。
条例に基づいて委嘱をしたことではなく、戦略本部の人づてとか、ボランティアの広がりだとかで、自主的に話し合いも行われるような形の任意団体として活動している。
たち上げの際は、いかに市民に参加してもらって、どんなHPを作るかということに話し合いに時間をかけた。だから、具体的な作成に入ってから出来上がりまでは早かった。2ヶ月位。

HPの素材として、桜・紅葉はアクセスが多い。市民記者の取材で毎日更新するとリピーターが増える。市民スタッフはパスワードを使って、自宅などから更新するシステム。市民記者の更新は、新着情報が早くて多い。これが売り。
運営には市はお金を出していないので、サイト広告の導入を行っている。
広告収入は300万円。その他あわせて年間500〜600万円の収入で運営。
その多くをボランティアで運営しているので、支出が少なく現在は黒字運営。
任意団体という位置づけなので、HPなどの依頼があれば報酬をもらうことが出来る。
理念などについてはこちら
アクセス 2年7ヶ月で400万ページビュー、訪問者90万人。
経費などについてはこちら一般質問0709
活動拠点は観光情報センター。常駐者はなし。当面の連絡先は観光温泉課となっている。

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