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岩手県立中央病院にホスピス(緩和ケア)病棟の設置を


06年県立磐井病院に設置予定。盛岡は…? 

 7月12日、岩手にホスピス設置を願う会は「県立中央病院にホスピス施設を設置して欲しい」という趣旨の要請を県医療局に対して行いました。

 ホスピス施設設置を望む声の広がりによって、建て替え中の県立磐井病院に設置が決定しています。また、昨年10月、岩手にホスピス設置を願う会が県議会に請願した「岩手県での緩和ケア等の医療の充実と施設整備の促進を求める請願」も全会一致で採択されました。

 しかし、がん患者が最も多い盛岡市広域圏の公営病院に設置の計画は全くありません。

なぜ盛岡にホスピス施設が出来ないのか

 県医療局は「ホスピス施設の必要性については十分理解している。しかし、県予算の厳しい現状から、県立病院立替の際に合わせて設置したい。花巻・北上の統合病院にも設置を予定している。ホスピス入所を希望する方には、その二つの病院で対応する」という見解です。
 需要という点から、私は盛岡市広域圏にホスピス施設が必要だと思います。家から離れた施設は、患者やその家族に必要以上の負担をかけますし、空き病床が多ければ結果として財政のムダを生むことになるからです。

 県立中央病院の現状

 県立中央病院は「ガン診療拠点病院」として県内最多のがん患者を抱え、緩和ケアに積極的です。医師・看護師で緩和ケアチームをつくり患者の要望に応えています。

 しかし、現在のやり方には限界があります。看護師一人あたりの患者数や一部屋あたりのベッド数など、厚生省が定める普通病棟の基準では充分なケアが出来ないのです。

 「不安な心情をうちあけたいけれど、忙しい看護師さんを自分一人が独占するわけにはいかない」「六人部屋では人目がはばかられて、素直な感情が出せない」など、特に精神的な面で難しい部分があり、医療従事者もホスピス病棟の必要性を訴えており、中央病院としても、ホスピス病棟の設置とPETの導入を岩手県に対して要望しているのです。

 問題は税金の使い方

 県立中央病院の樋口紘院長は「ホスピス病棟設置を望んでいる人たちはとても多いと思う。県民の税金だから、それを何に使っていくかは政治判断だ」と言い切ります。

 中央病院へのホスピス病棟設置に係る費用は約10億円。私は岩手競馬の存続に50億円使うよりも有効な使い方ではないでしょうか?
 

 緩和ケアハンドブック

 岩手にホスピス設置を願う会が高齢者保健福祉基金助成事業からの補助金で500部作りました。ご希望の方にお送りします。(送料自己負担)
 残部がわずかになってきましたので、お急ぎでない方には秋以降刷り上がり予定の第二版をお送りする場合があります。ご了承を。
申し込み・お問い合せは
019‐645‐8510

☆ホスピス(緩和ケア)
 がん末期患者などの肉体的・精神的痛みを和らげる手当。現在岩手県には施設がない。
☆PET(陽電子・放射・ 断層撮影装置)
 全身のガンや、脳・心臓の働きを断層画像として処理し、病気の原因や病状を的確に診断する新しい検査装置。



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