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簗川のダムと自然を考える市民ネットよびかけ文より

「簗川のダムと自然を考える市民ネットワーク」のよびかけ

1 .簗川ダム建設により水没する地域について

 簗 川の上流と根田茂川は、自然が豊かな美しい渓流です。流域とその周辺には、876 種の植物、77 種の野鳥をはじめ、哺乳類、昆虫、両生類、は虫類、水生生物など、2,486 種もの動植物の生息が確認されています。それらの中には、環境省による特定植物群落や絶滅が危ぶまれる貴重種・希少種が少なからず含まれています。
 今 、自然豊かなこの地域が、これらの動植物とともに失われようとしています。

2 .簗川ダム建設について

 簗 川ダムの事業目的は、洪水調節・既得用水の安定化及び河川環境の保全・水道用水・灌漑用水・発電とされています。しかし、それらの目的はあまりにも現状とかけ離れ矛盾に満ちたものと言わざるをえません。たとえば、簗川ダムを建設することにより、50 年間にわたり毎年約40 億円の簗川下流部における水害被害額の損失を防止することができるとされています。この地域が毎年40 億円相当の水害被害を出しているとは到底考えられません。さらに、使い道のない水道水が追加確保され、その費用が盛岡市やその周辺市町村の水道料に上乗せされようとしています。
 一 方、地質調査の不備から、事業費340 億円が670 億円に膨れ上がりました。その上貴重な自然を破壊するダムに、これほど高額な税金を投入する必要性とはいったい何でしょうか。

3 .私たちはよびかけます

 岩手県は一昨年「イーハトーブの大地を将来の世代へ」という「岩手県環境基本計画」をつくりました。簗川ダム建設はこの理念に矛盾します。
 岩手県の美しい自然環境を子どもたちに残すために「簗川のダムと自然について考える市民ネットワーク」への参加をよびかけます。

簗川ダム市民ネット(案)

1 . 名称
「 簗川のダムと自然を考える市民ネットワーク」(略称:簗川ダム市民ネット)

2 . 目的
1 )簗川ダム建設事業の見直しを求める。
2 )簗川と根田茂川流域の自然を守る。

3 .組織
1 )目的に賛同する個人・団体が参加するネットワーク組織とする。
2 )役員として、世話人代表・世話人・顧問をおく。
3 )会員であればどなたでも役員会に出席できる。

4 . 会費
年 会費:1 口 1,000 円以上

5 . 活動
1 ) 簗川・根田茂川流域の自然観察会を行う。
2 ) 簗川ダム建設に関わる講演会やシンポジウムを行う。
3 ) その他、当ネットの目的に添う事業を行う。

簗川ダム市民ネット結成総会

日時 2001 年10 月27 日(土曜日)14 :00 〜16 :30
会場 岩手県民会館4 階、第2 会議室

内容
講 演 「クマタカの卵の盃で嫁取りを」
講 師:遠藤公男氏(動物作家、日本野鳥の会岩手県連絡協議会会長)
講 演 簗川ダムは必要か?
講 師:井上博夫先生(岩手大学人文社会科学部財政学教授)
参加費 300円


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