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湛水区域

影響時期 影響要因 影響の対象 影響の見直し
施土時
◇伐採、貯水
伐採、地形改変、貯水 植物
陸上動物全般
現存植生67.44haの消失。
陸上動物の生息環境の消失。
貯水(水際線の消失) 河辺植物 ツルヨシ群落、ネコヤナギ群落などの自然性の高い河辺植生消失。
貯水(現河道の消失) 水生生物 流水域に生息する水生生物の生息環境の消失・減少。
貯水(枝沢、小支川などの渓流環境の減少) 魚類、両生類
昆虫頒
ハコネサンシヨウウオ、カジカ、流水性の昆虫などの渓流性の動物の生息環境、産卵場の減少。
供用後 流況の変化(湛水、河床材の泥質化など) 水生生物 水環境の変化による、繁殖阻害等の渓流魚種の減少。止水域で生息する種の増加。
新たな解放水域の出現 陸上動物全般 周辺に生息する動物の行動圏の分断、縮小。水面付近での土壌の湿性化にともなう植生の遷移。水面付近の植生への波浪浸食、土砂堆積による林床植生の消失。
新たな湖岸法面の出現 植物、動物 湖岸樹林の波浪浸食。
緑化材による植生構成種の変化、
それに伴う動物相の変化。
影響地区での見直し
◆湛水地区はダム事業において最も大きな範囲で影響が及ぶ地域である。当時業地域においては、簗川・根田茂川を中心とした地域が貯水により水没し、渓流沿いの自然性の高い植物群落や、その良好な渓流域で生息する動物生息環境、産卵場が失われることとなる。

○樹林伐採によるケヤキ群落をはじめ樹林環境の消失。
○樹林地、沢などを生息環境とする動物の生息環境の消失。
○移動能力の低い動物の個体数の減少。

○湖面の出現による動物の移動阻害。
○湛水化による水生生物相の変化。
○湖岸樹林の波浪浸食。 
保全対策のポイント
◆生態系の保全
○湖岸樹林の保全
・常時満水位〜サーチャージ水位区間の選択的樹林伐採。
→湖岸を生息環境・営巣環境とする動物の保全
○支渓周辺の残存樹林の保全
・ハルニレ林、サワグルミ林などの渓谷林を支援で保全。
→支渓で産卵する魚類、両生顆の産卵上の保全。
○注目すべき群落・種の保全

・注目すべき種等の生育地、生息域の移転

◆周辺に調和した環境の創造
○湖岸法面の緑化対策・緑化植物の選定
・表土のまきだし


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