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簗川ダムの問題点
<自然環境の破壊>

  市内有数の清流で、きわめて自然環境に恵まれている。

  県の95年環境調査でも貴重種の存在と影響を指摘(約160ページ)
     植物 (けやき群は内陸ではここだけ)
     動物・水生物は95年以降に調査。猛禽類の生存も確認

<水道水の新たな確保はいらない>


盛岡市の水の需要(簡易水道を除く)(立方メートル/日)
盛岡市水道部「水道事業概要」より
年度 1日平均配水量 比較 最大配水量 比較
1996年 88,705  100 105,672 100
1997年 88,826 100 103,386 98
1998年 89,034 100 103,129 98
1999年 90,384 102 111,566 106
 2000年 91,353    103      109,608    104

  上の図は県からの資料に実測値を書き込んだものである。
  盛岡市の水道需要の増加率は96年からの5年間で約5パーセント。
  すでに40万人分を確保し、あと50年間は大丈夫。
  矢巾町は、御所湖ダムの利用で確保できる。

  雨水の利用と節水で更に需要を抑えることができる。

  ダムにより水質は低下する

<洪水について>

  90年護岸工事終了後、被害はなく、「毎年のように被害が発生している」というのはウソである。
  遊水池の確保、危険区域の設定と宅地化の禁止、自然の保水力の向上など治水方法は変わってきた。

<花巻市の灌漑について>

  いまある御所湖、四十四田ダムで充分。
  農地の減少で必要性は低下。
    当初の547fから348fに減少したと伝えられている。

<発電について>

  果たして採算が合うか?(500KW×24h×365×21.58円=約9500万円)
  算定がまちまちで、しっかりした裏付けの説明を欠いている。




<費用対効果>

  県が提出した3案の中で最も高額
    ダム+河川改修 699億円
    河川改修 597億円
    トンネル案 604億円
(県は利水分を差し引き、低額にしているが後述するように、他の利用価値 はほとんどないため、全額計上して比較すべき。)


   再評価調書での算定の仕方が乱暴で、詳しく内訳を検討すべき
   費用項目には目的に掲げられている全ての項を計算すべき
   失われる自然を計算値に含めるべき(湖水110ha+その他60ha=170ha)

   便益の項目の「妥当投資額」では、基準にならない。
      水道水         0円
      灌漑用水        0円
      発電          不明
      被害軽減期待額   不明

<県民にほとんど知られていない事業は進めてはならない>

  事業の主体は県民であり、市民である。
  計画を知り、公聴会と討論会で賛否を交わし、世論が煮詰まってから計画を進める手法に改めなければならない。

★ 結論 ★

 簗川ダムの建設を中断する。
 簗川ダムの必要性はないと考えるが、民主的に決定するため、以下の事業を進める。
 討論会を各地で何度も開催し、市民・県民の「参加」を進める。
 パブリックコメントに基づき、新たな問題や計画の変更の都度、討論会と公聴会を積み重ねる。

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