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インターネットに関する懇話会 報告(01.4.23)  
ホームページの規制に反対する
 
  2001年3月28日、盛岡市議会内に「インターネットに関する懇話会」が17人でつくられ、4月10日、4月23日に審議が行われました。
 @私たちのホームページで「肴町プール存続を求める請願」についての会議報告を実名入りで書いてある。
 Aいせ志穂が盛岡市のホームページの掲示板に記入した。
 以上2点が「懇話会」設置の発端と思われます。
 私達は、市議会で話し合われたことをできるだけ多くの方に伝えたいと思ってやってきました。
 「懇話会」の案と結論の全文、それと私達の意見を掲載し、みなさんに一考していただきたいと思います。

インターネットに関する懇話会送付資料(01.4.23)より
 (全文掲載)
(茶色の表示は私たちの意見)
 
検討項目1.議員のホームページの在り方
 
課題1.今までの議会ルールがインターネット上に適用できないものかどうか
 
ケース1 発言の一部掲載について
 インターネットなどは文字による情報伝達になるため、発言の一部だけの掲載はその真意を伝えられないことが考えられる。従来は発言者の特定氏名を挙げるのは控えてきたが ホームページでも同様に考えられないか。


 私たちは議員の仕事で、発言・採決している以上、公開すべき情報と考えます。また全てにわたり、全文を記載するのは不可能です。趣旨の歪曲がないかぎり、一部掲載はやむを得ません。
ケース2 確信するにいたらないものを事実とし掲載することについて
 誤った情報を掲載することにもなりかねず、それは議員相互の信頼関係を失うことにもつながる。無秩序な批判合戦を避けるためにも常識的なところで、控えることが適当ではないか
       (*賛否の掲載については、確認事項に有り。)


 私たちが、議案や請願の採決について、賛成・反対を実名をあげて書いたことで問題になりました。現在議会事務局には、賛否の名簿は存在せず、賛成多数などとしか書かれません。
  本会議の採決を掲載する際、私達は複数人で写真とも照合して確認しました。「誤った情報を掲載するかもしれないので掲載してはならない」というのはナンセンスです。採決の結果は広く市民に知らせるべきです。お金をかけなくとも、議員各自が議会事務局に賛否を○×で記入し提出すれば、すぐ解決します。
 
課題2. 議会ホームページと議員ホームページのリンクについて
 
 他市及び県の状況は、別紙の「議会ホームページと議員ホームページのリンク状況」のとおり。東北地方では、まだHPアドレスはもとよりEメールアドレスすら掲載している市は少ない状況である。
 なおEメールアドレスの掲載については、住所の表示と同様と考えられるが、HPは内容によっては公選法的に規制されることも考えられるため(別紙参考による)、議会のホームページから直接リンクさせるのに慎重な自治体(仙台市)もある。 

 岩手県のように、リンクさせればいい。     
 
検討項目2.市のホームページ掲示板と議員との関わり
 
課題 誰もが匿名で書き込みができる市のホームページの在り方について

 市でも見直しなど検討過程ということであり、その結果を待つことにしたい(当日、検討状況などについて当局からの説明を求めています。)。


 誰でも、匿名でも書き込みでき、市への質問や意見については、回答されるのが望ましいと思います。
 
検討項目3..セキュリティー対策

 セキュリティーとしてはウイルス対策などがあるが、技術的なことでもあり個々で対策を講じることも必要である。なお、議会としての対策が必要な湯合は、その時点で検討するものとする。
 
検討項目4 .インターネット等に関する問題発生時の対応
 
課題 問題の捉え方とその判断など対応について

 倫理的なところでトラブルが生じたときは、懇話会を継続して対応する考え方もある。また、第3者機関について検討するなども考えられる。
 
検討項目5.その他インターネット等に関すること
 
課題1

 国の施策を見てもIT講習会開催などこれからの時代、インターネットに代表されるITは国民や市民にとって日常生活に欠くことのできないものになる。よって市政課題にも重要な問題となることから特別委員会などで調査も必要ではないか。


 というより、利点と欠点と危険について、勉強会をするべきだと思います。
 
課題2

 市議会に対して市民が直接、意見を言えるように議会のホームページを変えてほしい。
 

確認事項について
● 原則非公開の会議、特に議員内部の問題を扱う当懇話会のような会議について、意思形成過程の時点でその内容が当事者である議員から文書のような形で外に出ることは、自由な論議の妨げになりかねない。ある程度の方向性など確認事項が出来上がるまでは、インターネット上での掲載は控えるべきではないか。
 ただし、第3者であるマスコミなどへの公開については、この限りとせず、従来どおりの対応とする。
● 議案に対する議員の賛否の掲載については、確信するに至らない状況では避けるべきである。市議会として賛否の公表をしてほしいなどの意見もあったが、賛否の採り方は当会の所管ではないため議会運営委員会に預けたい。

 市民は、討議の過程を知り、意見をいう権利があるはずです。
 私は、市民の声を聞く場が必要であると感じています。これからの政治は「市民との対話」抜きには成り立たないと思うのです。
 もっと議会は開かれていかねばなりません。いろいろな方法で、広く、早く、議会討議の内容を公開すべきと考えています。

 私が妥協して約束したのは、今回の問題に限り4月23日までインターネットで公開しないということでした。
 したがって今後すべてに関してならば、賛成できません。マスコミに知らせていることをどうして議員や関係者が公開してはいけないのでしょうか。納得できません。

 
いせ志穂の主張

○会議での議員の発言や採決は公開すべき情報である

 議会での発言や採択は議員の仕事です。それを市民に知らせるのは当然です。今までそれを公開してこなかったことが不思議なくらいです。
 (個人のプライバシーなど公になっては支障が出る問題を扱うために「秘密会」にすればよい。)
 今回「懇話会」の中では「誹謗中傷になるかもしれないから」「誤報になるかもしれないから」と言う理由で、採決の結果や議員の発言の内容・発言した議員の名前を文章にして公開してはならないという意見が出されました。これは明らかな「規制」です。
 このような規制の下では「報道」というものが成り立たなくなります。


○インターネットだけが問題なのか

 インターネットをことさら取り上げて話し合おうとする今回のやり方にも違和感を感じます。議会情報を市民に開示する方法は別にインターネットだけではないからです。(ちなみに現在、ホームページを公開している市議は私だけです)


○私は、審議過程で市民の声を生かしていきたい(パブリックコメント制)

 「懇話会」では「一定の方向性が出るまで資料を外部に漏らしてはならない」という方向で論議されましたが、私は異を唱えました。
市民は、討議の過程を知り、意見をいう権利があるはずです。
 私は、市民の声を聞く場が必要であると感じています。これからの政治は「市民との対話」抜きには成り立たないと思うのです。
 もっと議会は開かれていかねばなりません。いろいろな方法で、広く、早く、議会討議の内容を公開すべきです。


○盛岡市ホームページの掲示板は今と同じように「匿名投稿」も認めるべきである

 現在、盛岡市のホームページでは匿名(ハンドルネーム使用)での投稿を認めています。これを全て本名で投稿するように変えようとしています。 「本名であるかどうか」にそれほどの意味があるのでしょうか。問題は投稿の中身が「検討することに値するかどうか」なのではないでしょうか。
 誰が発信者か知られたくないけど、書きたい人もいます。今まででいっさい問題がなかったので今までと同じように、誰でも、匿名でも投稿できるようにすべきであり、変えるべき点は、市当局者が聞かれたことは、回答するようにすることでしょう。


○私の方針

 市議として活動させていただいたこの2年間、私を成長させてくれたものは市民のみなさんからの励ましも含めたご批判の数々でした。これは私の宝物です。この経験を通して2年前よりも「民主主義」という事への理解が深まってきたような気がします。
 私は市議会全体もそういう風になるべきだと強く思っています。そのために今後も以下のように活動していきたいと思います。

 1.チラシ配布、街頭宣伝。
 2.ホームページで行政・議会の情報を公開する。
 3.地域座談会など、できるだけ皆さんのところにも出かけていって、お話を聞く。


 また、市議会は以下を追求すべきです。
 1.テレビ・ラジオでの議会中継
 2.インターネットの活用(県では議会中継を実施)
 3.議会の夜間・休日開催

など。


 皆さんの意見をぜひ聞きたいです。掲示板に書き込んでいただいても結構です。お気軽に声をおかけ下さい。


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